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最奥に触れてみよう 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

すごい本を読みました。まだ読み途中なのですが。
経過報告以外では読み途中で紹介するのはなんとなく避けていたのですが、
この本を読んでそんな考えは銀河の果てまで吹っ飛んでしまいました。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』
村上春樹、河合隼雄に会いにいく
上の文庫版の帯の文章は少しやらしいお言葉ですが、
私が持っているハードカバー版の帯の文章は、
現代に生きることを最も深い場所から問う、魂の贈り物

村上春樹氏と河合隼雄氏の対談を本にしたものです。
といっても改まった対談ではなく、のんびりと世間話をしたり、ビールを飲んだりしながらリラックスして語り合ったのをまとめた本で、文章も平易で分かりやすいのです。それでいて人の最も深い部分を穏やかに指摘した、目からウロコの心の対話。生き方、人との結びつき、日本と世界、夫婦の形などいろんなことを学びとれます。まだ途中ですが><;

昨年、1Q84が大ヒットしたことでまた世に名を轟かせた作家の村上春樹氏ですが、河合隼雄氏は皆さんご存知でしょうか。
ユング心理学を日本に広げた第一人者で、たましいの文章を書く人。
私のゼミの先生は、「もしこの著者の名前を知らないとしたら、あなたは自分の教養のなさを恥じるべきである。」と言っております。もじもじ・・・///

*以下本文引用。『ねじまき鳥クロニクル』は村上春樹氏が書いた小説

村上 ただ、ぼくが『ねじまき鳥クロニクル』に関して感ずるのは、何がどういう意味を持っているのかということが、自分でもまったくわからないということなのです。これまで書いてきたどの小説にもまして、わからない。(略)今回ばかりは、自分でも何がなんだかよくわからないのです。たとえば、どうしてこういう行動が出てくるのか、それがどういう意味を持っているのかということが、書いている本人にもわからない。それはぼくにとっては大きいことだったし、それだけに、エネルギーを使わざるをえなかったということだと思うのです。

河合 芸術作品というのは、絶対にそういうところがあるだろうとぼくは思います。そうでなかったらおもしろくないのではないでしょうか。作者が全部わかってつくっているのは、それは芸術じゃないですね。推理小説とかそういうのはカチッと仕掛けができているわけですが、そうではなくて、芸術作品になってくると、作者のわからないことがいっぱい入っていて当然だと思います。ただ、こうだということはわかるんですね。こうでなければならないという意味みたいなものを考えていたら、絶対にできないと思います。

村上 もちろん、終わってからほかの人が読んだり、批評家が読んだりするのと同じレベルでテキストとして読んで、自分で考えることは可能なんですね。ただ、いちばん困るのは、ぼくが一人の読者としてテキストを読んで意見を発表すると、それが作者の意見としてとらえられることなんですね。

河合 作者の言っているのがいちばん正しいと、思う人がいるということですね。そんなばかなことはないのですよ。



村上氏は言います。作者の本を読んだ、作者自身の感想というのは、あくまで一つの意見にすぎないものだと。
この文章を読んで、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者、荒木飛呂彦氏を思い出しました。
彼はジョジョのセリフを改めて読んで、笑って「書いた覚えがない」と感想を述べるのです。「考えて描いていないんですよね、超いい加減ですよ(笑)」と。

なんていうか芸術みたいなものは、作者自身を超えでた部分があるからすごいのであって、これはこうで、次はこう来て・・・と理屈を積み重ねっていくものではないのだなと思いました。
そうでないと作品が作者の考えを超えることができないから。

作者が作品に対して集中の限りを尽くし、自己を埋没していくような作業の中で、その人の無意識を取り出したものが芸術の妙なのかなと。それは自分のblog更新にも言えることで、世の中に文章を出しているからには、せめてちっぽけな自分の頭を超えるぐらいの文章はかかねばならねと思いました。
また同時に、受け取る側に立つ時は、「これはこういう意味で・・・」と理屈の上に重ねられた評価より、何より感性に基づく判断を大切にしなければならないと感じました。


私は今、人間の深いところをこんなにも平易的で分かりやすく伝えてしまう河合隼雄さんにどうしようもなく惹かれているッ!今すぐには無理だから、時を経て老人になったときにこんな表現ができるようになりたいと思うこともどうなんだろう!なんか、そんな感じであります。

私は何冊か両名の本を読んでいましたが、この本を読むにあたって彼らの本を読んでなくても全然大丈夫です。万人にオススメしたいっ!!それだけ魅力的な二人の対談でして。
「儲ける」という字を分解して「信者」になりそうな勢いです。
ちょっと河合さんの本買ってくる!通販ですが
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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメント

No title

村上春樹ですかー。

勉強の時の隠喩にの問題に何度泣かされた事やらw

No title

河合隼雄…かわいはやお?しらなかった><!恥じます!!でも知れてラッキw
ねじまき鳥、村上さんはそんな風に思ってたんですね。わからないのに、あふれてきて、そして支持を受けてしまうというのはすごいですね。
大学の図書館で探してみようかな。

No title

どうもこんばんは兄上様。
なかなか本を読む時間が取れないけど頑張ります!

Re: No title

>◆ken10◆さん

村上春樹ですよー。
といっても2冊しか読んでない上にノルウェイの森は途中で投げちまいましたが。

隠喩ですかー。
既存の言葉では言い表せないような感覚を伝えたいときに使う感じでしょうか。
私も微妙に用いてしまいますが、なかなかに理解不能ですよね。ただ、これわかる!と伝わったとき、伝えられたときはすごく快感なわけで。

Re: No title

>ハナメさん

イグザクトリー。かわいはやお氏でございます。
心理学者で、精神的に治療が必要な患者さんを箱庭療法や物語の力を使って癒す仕事をしていて、本もたくさんでています。日本に大きな貢献をもたらしましたが、2007年にお亡くなりになりました。無論私も先生に教わって恥じた口であります!

村上さんは、小説の方が自分より先に進んでいるといいます。
自分じゃ心に抱えたモヤモヤの正体が分からないけど、小説の方はわかっている。
常に自分の描いた小説に追いつこうとしているのだと。自分を探すために小説を書いているようです。ごいすー

Re: No title

>シュンさん

おおっ魔神様お忙しい中どうもです!
魔神様でも時間は有限なのですね!
ますますの御健勝を期待しております!
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