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私は稲妻を浴びた。『イビサ』村上龍

*電波で長くてちょい危険な記事。
時間がない方HI・KI・KA・E・SE!!




私の所属するゼミで、学生に勧める本をそれぞれが紹介する機会があり、
それをまとめたものを日記にしようと思っていたのですが、都合が悪く後日。
今日は本つながりで、別の本の紹介をします。

世の中には、「私の人生を変えた本」という紹介があります。
この本を読んでなかったら、今ここでこういう生き方をしていることはなかったであろうという本。

バクマンを読んだら
「あーこんな若い子達がこんなに頑張ってるんだ!俺もがんばろう!」
と勇気づけられ努力する気になるような、物語に触れて心境が変化し、新しい行動に結びつくことはたまにありますが、
ワタクシ、人生が変わるほどの物語との出会いはまだ果たしておりません。



ただ、「私の人生を変えた本」というには大げさですが、
「すごい衝撃を受けた本」ぐらいでなら一冊挙げることができます。
村上龍 『イビサ』
LINK
文庫: 273ページ
発売日: 1995/04
ある意味、私が一番オススメできない作品です。


物語でこういう発言がありますよね。
「世の中には知らない方がいいこともあるんだ。お前は知らなくていい」
こういうセリフが出ると大抵言われた方はその衝撃の事実を知ることになり、
言った方はショックを受けた人を見て「だから知らせたくなかったんだ」的な反応をします。
言われたのが主人公の場合はそのショックを乗り越えて、諸悪の根源に立ち向かってハッピーエンドを迎えるという展開が予想されますが、私もこの本を読んだ時は衝撃の事実を突きつけられたような感じでした。
そして、知っている立場としては、皆さんには知って欲しい気持ちを持ちながらもこういいたい。「世の中には(ry。お前は知らなくていい」と。


つまり、めちゃくちゃショック!!読後の私はといいますと、今までの自分の考えを全否定され、最初は「そんなバカな」と否定しつつも、日を追うごとに自分の中にじわじわと作者:村上龍の考えが侵食してきて、耐えられなくなるという状態でありました。
読んだのは半年以上前。今もまだ胸に打ち付けられた楔が消えていないわけではないのですが、こういう観点もまた存在するのだ・・・ぐらいには立ち直っている気がします。新しい視点を得たのは間違いないので、この本を読んで良かったのか悪かったのか・・・、それは今後の私次第で、まだ判断は早計。


ストーリー
娼婦のマチコは身元のよくわからない外人に誘われ、パリに。
自分の意志が人格化した存在(スタンドみたいな)に気づき、なんとか身を売られるのを免れる。
それを機に、セックスとドラッグと宗教に彩られた退廃的な旅を続け、自分とはいったい何なのかを探しつづけるマチコ。
イビサに辿りついた彼女を待っていたものとは!?



イビサ(スペインの島)で衝撃のラストが待っているのですが、読後は
「で、結局何が言いたいの?」
という感覚が拭えないんですね。後ろから何かで殴られて、でも何で殴られたのかまだ分からないような感じ。
で、あとがきを見て、やっと納得する。
この物語の全てが、このあとがきまでの布石であって、もしかしたら村上龍は己のあとがきに示した感覚を伝えたいがためにこの小説を書いたのではないかと(少なくとも私はそう思いました)。彼の感覚を受け入れるか否かはまた別問題ですが。


「脳にフルパワーをかけ、針がレッドゾーンに入ってもパワーをゆるめず、ターボ・チャージャーも使った」と語られる、村上龍 魂の一作。
退廃的で性描写が激しく、村上龍独特の表現があるので万人向けでは決してありません。ただ、私はこの本を読んで稲妻を浴びた。






で、投げっぱなしで終わるのもいいのですが、私が衝撃を受けたあとがきの一文を紹介しようと思います。
本を読まなければ衝撃は感じないし、納得もしないし、意味不明で、何を言ってんだ?で終わると思いますが。
絶望的なまでにネタバレであり、ある意味読む前に知っておくと良いあとがきの一文は、追記にて。




自分は何者か?などと問うてはいけない。
自分の中に混乱そのものがあるから、ではなく、まったく何もないからだ。
内部と外部という言い方はもう既に嘘なのだ。存在するのは関係性だけ、あとはすべてのっぺらぼうの表面だけだ。



意味が分からないから読んでみるってのもアリだと思います。
野暮な解説は抜きにして、御免。
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

No title

うわ~~、すごく、興味湧きました。どんなんでしょうか、気になりすぎます。行動が遅いわたくしではありますが、読んでみたいと思います!

No title

この本、図書館にありました!

こんな内容だったんですね。
借りてこようかな?

Re: No title

>ハナメさん

うわ~!ありがとうございます!
こんな記事を書いておいてなんですが、
上記のとおりあまりオススメできません><
お読みの際は用法・容量を守って正しくお読みください。

Re: No title

>◆ken10◆さん

な、なん・・・だと・・・。
私に地獄を見せた本がお子様でも取れるような場所に平然と・・・。
正直、読んでる時に楽しいわけでもなく、終わってから爽快なわけでもなく、食べ終わった後からじわじわ辛さが浸透していく感じで・・・、劇薬のような本です。辛党みたいに平気な人も大勢いるでしょうが。

No title

カンブリア宮殿の人ですよね?
本出してたんだ・・。
エロゲやめてこっち読んだ方がいいですかそうですか。

Re: No title

>シュンさん

そうですカンブリア宮殿のインタビュアーです!
住まいが田舎で、テレビ東京系映らないのでほとんど見たことないですが><
最近は経済人っぽい本や活動をしていますが、
元々小説家で、デビュー作は芥川賞を取るほどでした。
マジ恋オススメです。
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